【治療方法について】

　現在は手術的治療法よりも、マッサージと圧迫療法（弾性包帯〈バンデ－ジ〉・弾性着衣〈スリーブ・ストッキングなど〉）を組み合わせた保存的治療法が主流です。
　保存的治療法の代表的なものに「複合的理学療法」があります。

【複合的理学療法】

　ドイツのリンパ浮腫専門病院「フェルディ・クリニック」で開発された、リンパ浮腫の保存的治療法です。

【治療内容】

　複合的理学療法の治療内容は、下記の要素で構成されています。
　・スキンケア
　・医療徒手リンパドレナージ（＝リンパ排液法＝リンパマッサージ）
　・圧迫療法（弾性着衣・弾性包帯による）
　・運動療法

【治療過程】

　リンパ浮腫の治療過程は2段階に分けられます。
　・第1段階（集中的排液期）：浮腫の軽減を目的とした治療
　・第2段階（現状維持・改善期）：浮腫が軽減した状態を維持する治療

【治療の流れ】

　当院における治療の流れは、下記の通りとなります。
　なお、治療には、かかりつけ医の「診療情報提供書」が必要となります。 　（用紙は当院で用意してありますので、お問い合わせ下さい。）
　１．初回（１２０分～２４０分）
　　　・　問診・病状説明・治療内容説明・計測・撮影・セルフケア指導・治療
　　　　　※初回の場合、治療をおこなわない場合があります。
　２．２回目以降（１肢で６０分～９０分）
　　　・　計測・評価・治療